
肌の悩みって、誰にでもある。
中でも“ニキビ跡”は、長年コンプレックスに感じている人も多いですよね。
「いくらセルフケアしても凹みが消えない」
「医療って高いし、実際どうなのかわからない」
──そんな時にSNSで話題になっていたのが、トライフィルプロという施術でした。
正直、最初は「またマイクロニードル系かな?」と思ったけど、調べてみると全然違う仕組みでした。
この施術は、まず 高圧の医療用CO₂ガスによるマイクロサブシジョン で、瘢痕部の癒着を切り離します。
皮膚を再生しながら凹みをふっくら持ち上げ、さらに血管新生やボーア効果でコラーゲンの生成を促すというものです。
そのあと、ドラッグデリバリー手法で薬液を導入。
ガスでできた空間に薬剤を注入するので、再癒着を防ぎながらコラーゲン生成を誘導し、薬液の漏れにくさも特徴です。
「これ、本当に効くの?」と最初は思って不安でしたが、仕組みを理解するとこれは記事にすべき治療だと確信しました。
この記事では、
- 施術の仕組みと実際の効果
- 他のニキビ跡/クレーター治療との違い
- ダウンタイム・副作用・リスク
-「効果が出ないケース」はどんな人?
などを、リアルな視点で詳しくまとめています。
高価な治療だからこそ、「納得してから受ける」ことが大事。
トライフィルプロとは?|基本情報と施術内容
トライフィルプロ(TriFill Pro)は、ニキビ跡やクレーター、シワ、ほうれい線の改善を目的とした医療施術です。特に、凹み系の肌悩みに強くアプローチする“次世代のマイクロサブシジョン治療”として注目を集めています。
炭酸ガスによるマイクロサブシジョン
この施術の最大の特徴は、高圧の医療用CO₂(炭酸ガス)を皮膚内に噴射する技術です。
この炭酸ガスにより、ニキビ跡やクレーターの原因となる“皮膚の癒着”をピンポイントで切り離し、皮膚を滑らかにするためのスペースを内部に形成します。
通常のニードルやレーザーでは届きにくかった深い層にアプローチできるため、「何をやっても治らなかったニキビ跡」に対しても改善効果が期待されているのです。
しかも、この炭酸ガスには「ボーア効果」と呼ばれる生理反応もあります。
これにより施術部位の酸素供給が高まり、コラーゲンの生成が活性化されます。
さらに血管新生も促進され、肌の赤みや色素沈着の改善にも好影響をもたらすとされています。
ドラッグデリバリーによる薬剤導入
トライフィルプロが従来のサブシジョンと違うのはここからです。
ガスで癒着を切り離した空間に、そのまま薬剤を注入することで、二次的な効果を高める「ドラッグデリバリー治療」が行われます。
注入される薬剤はクリニックによって異なりますが、主に以下のような成分が使われます:
- 成長因子(EGFなど)
- コラーゲン生成を促すペプチド類
- ヒアルロン酸や抗炎症成分 など
こうした薬剤が“緩衝材”として内部に留まり、再癒着を防ぐと同時に、肌の再生力を高める設計になっています。
しかも、あらかじめガスによってスペースができているため、薬液が漏れにくいのもメリット。
レーザーやダーマペンのような「肌表面からの導入」よりも、深部までしっかりと薬液が浸透することが期待されます。
どんな症状に効果があるの?
主な適応症は以下のとおりです:
- ニキビ跡(特に凹凸・クレーター型)
- 深い毛穴の開き(たるみ毛穴)
- ほうれい線などの表情ジワ・折れジワ
- 首のシワ
- 陥没した傷跡(瘢痕)
これらの症状に対して、皮膚の奥から“物理的に”持ち上げて滑らかにしていくというのが、トライフィルプロ最大の武器です。
痛みや麻酔は?
炭酸ガスの圧を内部に注入する際には、当然ながら皮膚に針を刺します。
そのため、「痛みゼロ」とは言えません。
多くのクリニックでは表面麻酔の使用が推奨されており、痛みに弱い人には笑気麻酔をオプション追加できるところもあります。
実際に受けた人の口コミを見ると「ダーマペンよりは痛くないけど、ズーンと響く感覚がある」といった声が多く、痛みはあるが我慢できる範囲という評価が多いです。
施術時間と頻度
施術自体は全顔で約20〜30分ほど。
カウンセリング・麻酔含めるとトータルで60分〜90分ほどの所要時間です。
効果は1回でも実感する人が多いですが、2〜3回の施術でより高い改善を目指すのが一般的です。
クリニックによっては3回コース・5回コースが用意されており、重度のクレーターやシワには回数を重ねることが推奨されます。
トライフィルプロは“効果ない”?|悪い口コミの正体と見極め方
「トライフィルプロ 効果ない」と検索すると、いくつか否定的な口コミが見つかります。
ただ、それらの多くは施術そのものの効果ではなく、“認識のズレ”が原因になっていることが多いです。
よくあるパターン1:1回だけ受けて「変化がなかった」
トライフィルプロは肌の奥深くにある癒着を切り離し、皮膚の再構築を促す治療です。
そのため、1回で大きく変化する人もいますが、基本的には数回に分けて徐々に改善していく治療です。
クリニックでも「最低でも2~3回は継続するのが理想」と説明されており、継続前提の治療であることを理解しておく必要があります。
よくあるパターン2:そもそも適応外の肌悩みだった
トライフィルプロは「クレーター」や「深い折れジワ」など、皮膚の内部で癒着が起きているような悩みに適した治療です。
一方で、以下のような肌悩みには効果を感じにくいことがあります:
- 色素沈着や赤みなど、表面的なニキビ跡
- 毛穴詰まりや黒ずみ
- 毛穴の開き(たるみに起因しないもの)
このような症状に対して施術を行っても、大きな変化は期待できません。
治療のマッチ度を見極めるためにも、診察時のカウンセリングが非常に重要です。
よくあるパターン3:ダウンタイム中の不安から「失敗」と感じた
施術直後は炭酸ガスの影響で肌がふくらんだように見えたり、赤み・内出血が出ることもあります。
これらは想定内の反応であり、数日から1週間ほどで落ち着いてきます。
見た目に敏感になっているタイミングでこのような症状が出ると「悪化した」と感じる人もいますが、むしろ治療が正常に進んでいるサインです。
アフターケアを丁寧に行いながら、焦らず経過を観察することが求められます。
「効果ない」と言われる背景には、事前の認識ギャップがある
多くの場合、「効果がない」と感じる原因は以下のような認識の違いによって起こっています:
- 想定よりも回数が必要だった
- 対象外の肌悩みに施術してしまった
- ダウンタイム中の変化を失敗だと捉えてしまった
この3点を理解し、自分の肌に本当に合った施術なのか、どのくらいの継続が必要なのかを事前にすり合わせておくことが、満足度を大きく左右します。
他施術との違いは?|ダーマペン・ポテンツァ・サブシジョンとの比較
ニキビ跡やクレーターに効果があるとされる美容医療は数多くありますが、トライフィルプロはその中でも「癒着の解除」と「薬液の注入」を同時に行えるという点で、他の施術とは明確な違いがあります。
ここでは、代表的な3つの施術──ダーマペン、ポテンツァ、サブシジョン──との比較を通じて、トライフィルプロの独自性を掘り下げます。
ダーマペンとの違い:浅層アプローチ vs 深層アプローチ
ダーマペンは微細な針で肌表面に穴を開け、皮膚の自然治癒力を活かして再生を促す施術です。主に浅い層にアプローチするため、
・表層のニキビ跡
・毛穴の開き
・軽度のクレーター
といった比較的軽い悩みに効果があります。
一方で、トライフィルプロは皮膚の深部にある瘢痕や癒着を炭酸ガスで切り離し、さらに薬液注入でコラーゲン生成を誘導するという「深層構造の再構築」を目的とした施術です。
そのため、深いクレーターや長年治らなかった陥没跡にはトライフィルプロの方が適しています。
ポテンツァとの違い:熱エネルギー vs 炭酸ガス
ポテンツァは「マイクロニードル+高周波(RF)」によって、針穴からRFエネルギーを照射する治療です。熱による凝固作用でコラーゲンを再構築し、肌の弾力やキメを改善します。
ただし、熱エネルギーで癒着を切ることはできません。クレーターへの効果はあくまで「凹みのまわりを引き締めることで目立たなくする」イメージに近く、物理的な剥離には向いていません。
トライフィルプロは“癒着そのものを切る”という点で、構造的に違うアプローチを取っています。加えて、薬液注入により再癒着を防ぎながら、持続的な再生を促すため、改善の根本性が異なります。
サブシジョンとの違い:精密性と安全性
サブシジョンは針を皮膚内部に刺し、癒着している瘢痕を物理的にカットする手法です。
一部では「クレーター治療の王道」とも言われますが、以下のようなデメリットもあります。
・出血や内出血のリスクが高い
・カットの深さや範囲を感覚で判断するため、術者の経験値に左右される
・凹みが戻るリスクがある(再癒着)
トライフィルプロは、炭酸ガスの力で精密に剥離を行いながら、同時に薬剤を注入することで、サブシジョンのリスクを軽減しつつ、再発防止まで考慮した設計になっています。
また、ガスによりスペースが確保されてから薬液を注入するため、薬剤の漏れが少なく、持続的な効果が期待できる点も大きな違いです。
結論:他施術が“補助的アプローチ”なら、トライフィルプロは“構造的アプローチ”
・ダーマペン → 表層刺激で再生促進(軽度な症状に◎)
・ポテンツァ → 熱刺激で肌の引き締め(万能型だが限界あり)
・サブシジョン → 癒着カット(出血やリスクもあり)
トライフィルプロはこれらの要素を補完しながら、「深層剥離+薬剤注入」による総合的アプローチを実現する施術です。
ニキビ跡が何年も改善せずに悩んでいる人こそ、一度検討する価値がある治療法だと言えます。
料金は高い?安い?|全顔“約8万円”の価値をどう見るか
トライフィルプロの全顔1回あたりの施術料金は、おおよそ「約8万円」。美容医療の中でも高額な部類に入るため、「高すぎて無理」と感じる人も少なくないはずです。
ですが、その金額だけを見て判断するのは早計です。ここでは“なぜこの価格なのか”を掘り下げながら、コストと効果のバランスを考えていきます。
相場との比較ではなく「構造」と「結果」で判断すべき理由
他のニキビ跡治療──ダーマペンやポテンツァ──は1回2〜4万円程度が相場。単純比較すればトライフィルプロは“2〜4倍高い”ように見えます。
しかし、両者は施術の目的も深さもまったく異なるもの。たとえばダーマペンは表皮〜真皮上層を刺激し肌の再生を促しますが、癒着のような「構造的な凹み」には届きません。
一方、トライフィルプロは癒着を切り離すという“外科的アプローチ”に近い施術。単に「肌をきれいにする」ではなく、「凹みの土台から変える」ことを目指す構造的な治療です。
単価が高いのはその分、得られる“変化のレベル”が異なるからです。
継続回数とトータル費用:高い?それとも早く終わる?
トライフィルプロは、2〜3ヶ月に1回のペースで、3〜5回ほどの施術が推奨されることが多いです。仮に5回受けた場合、総額で約40万円。
確かに安くはありませんが、ダーマペンやポテンツァを10回以上受けても改善しなかったというケースを考えると、「効果が早く出る」「回数が少ない」という意味で、むしろコスパが良いという声もあります。
また、クレーターや陥没は一度改善すると後戻りしにくいため、「その場しのぎの施術」ではなく「根本的な解決」を目指す投資だと考えると納得感は高まります。
“価格の高さ”より“満足度の高さ”が口コミで語られる理由
SNSや口コミを見ていると、「値段は高いけど満足」「もっと早くやればよかった」といった声が多く見られます。
その理由は、これまで何をやっても変わらなかったクレーターやニキビ跡に、目に見える変化が出たからです。
肌が滑らかになると、化粧ノリが変わる、写真の印象が変わる、自信がつく。そうした「生活の変化」こそが、約8万円の価値を正当化している要因です。
どんな人に向いてる?|向いてない人・合わないケースも正直に解説
トライフィルプロは確かに強力な施術ですが、すべての肌悩みに万能ではありません。ここでは、実際に向いている人とそうでない人の違いを、分かりやすく整理します。
【向いている人】
● 明らかな「凹み」がある人(クレーターや深めのニキビ跡)
とくに「中〜深層」の癒着タイプのニキビ跡に悩んでいる人は、トライフィルプロの大きな適応対象です。ダーマペンやポテンツァでは改善しなかった凹みに、物理的な剥離+薬剤導入という2段構えでアプローチします。
● 表面治療で効果を感じなかった人
「10回以上ダーマペンを打ったけど…」「ポテンツァでも凹みは残った…」という人には、トライフィルプロの構造的アプローチが適している可能性があります。
肌の表層ではなく「凹みの根っこ」にアプローチできる施術なので、従来の施術とまったく違う結果が得られる場合があります。
● ほうれい線・首のシワなど、深い折れ込みが気になる人
クレーターだけでなく、「たるみや加齢による折れ込みジワ」にも対応しているのがトライフィルプロの特徴です。ヒアルロン酸やHIFUでは限界を感じていた人にも有効です。
【向いていない人】
● 凹みではなく「色素沈着」が気になる人
トライフィルプロは“構造改善”が目的なので、「赤み」「色素沈着」「ニキビ跡の色だけが気になる」といった悩みには適していません。その場合は、フォトフェイシャルやレーザートーニングなどの治療の方が適応です。
● ダウンタイムがどうしても取れない人
施術当日は腫れや赤み、針跡が出るため、1〜2日は「見た目に影響がある日」として予定を空ける必要があります。完全なノーダウンタイムを求める方には不向きです。
● 継続的な通院が難しい人
トライフィルプロは1回でも変化を感じることがありますが、基本は複数回の施術で効果を高めていく設計です。数ヶ月に1回の通院が難しい人にとっては、途中で挫折するリスクも。
“合うか合わないか”を見極めるためには
判断に迷う場合は、カウンセリングで実際の肌状態を見てもらうのが一番確実です。医師が「癒着タイプかどうか」「表面だけの悩みか」を見極めてくれるため、適応でない場合は他の治療を提案されることも。
トライフィルプロは決して“万能な施術”ではありませんが、「合う人には劇的に変わる」ポテンシャルのある治療法です。
よくある不安と誤解|「効果ない?」「痛みが怖い」に回答
SNSや美容クリニックの口コミを見ていると、「トライフィルプロって効果ないって聞いた」「めっちゃ痛いって噂がある」といった声を目にすることがあります。ここでは、実際に多い誤解と不安を一つひとつ整理し、正しく理解できるよう解説します。
【誤解①】「効果がないって本当?」
トライフィルプロに対して「効果がない」という声が出る最大の理由は、「適応外の肌悩みに施術している」ケースがあるからです。
先ほども説明した通り、この施術は「皮膚の癒着を物理的に剥がす」ための治療です。凹みのない色素沈着や赤みだけのニキビ跡には効果を感じにくいのが事実。
また、1回の施術でも変化は感じられますが、「クレーターの根本改善」という性質上、回数を重ねるほど明らかに変化する施術でもあります。
効果を感じにくかったという人の多くが、そもそも「構造的な凹みではなかった」「1回で完了すると思っていた」という認識ズレを抱えている印象です。
【誤解②】「ダウンタイムが怖い…」
トライフィルプロはマイクロサブシジョンを行う治療のため、軽いダウンタイムは避けられません。ですが、従来のサブシジョンと比べて腫れや内出血がかなり抑えられており、日常生活への影響は最小限に留められます。
▼施術当日のダウンタイム例
・ガスによる軽度の腫れ(半日〜1日)
・針跡が数カ所(2〜3日で消える)
・内出血は稀だが、起きても1〜2週間で自然に引く
とくに大事なのは、「翌日以降に予定を入れすぎないこと」。仕事や予定が詰まっている場合は、週末に施術するなど調整をしておくのがおすすめです。
【誤解③】「痛いって聞いて怖い」
施術では針を使用するため、無痛というわけではありません。ただし、多くのクリニックで「表面麻酔」がセットになっており、針を刺す瞬間以外の不快感はかなり軽減されます。
表面麻酔を使用した場合の体感としては、
「パチン、と弾かれるような刺激がある」程度。
脱毛やダーマペンに比べて「痛みが強すぎる」と感じる人はあまり多くありません。
痛みの感じ方には個人差がありますが、「痛くて耐えられなかった」「2回目は無理だった」というほどのケースは少数です。
美容医療で大事なのは“正しい理解”
施術名だけが独り歩きして、効果・適応・ダウンタイムの内容をきちんと把握しないまま受けてしまうと、「効果なかった」「やっぱり怖かった」とネガティブな感想になることも。
トライフィルプロのような“専門性の高い施術”は、カウンセリングでの情報収集と、自分の悩みに合っているかを見極めることがとても重要です。
まとめ|クレーター・ニキビ跡に悩むあなたへ
ニキビ跡やクレーターって、なかなか自分の力だけでは改善が難しいですよね。
僕も実際そうでした。どれだけスキンケアを頑張っても、深く残ったクレーターには歯が立たず、美容医療の力を借りるしかないと実感しました。
トライフィルプロは、そんな“もうどうしようもない”と思ったときの選択肢になりうる施術です。
炭酸ガスで癒着を切り離し、空間に薬剤を注入する。肌の構造を物理的に立て直すようなイメージで、今までの治療と一線を画しています。
もちろん、1回約8万円という価格は安くありません。
それでも、自信を持って人と顔を合わせられるようになるなら、それだけの価値があると思います。
ただし、全ての人に効果があるわけではありません。
ダウンタイムもあるし、赤み・内出血などのリスクもゼロではない。だからこそ、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けて、自分に合うかどうかをしっかり見極めることが大切です。
僕の体験や情報は、あくまで1つの例です。
1人で抱え込まず、気になるならぜひ近くの美容クリニックに相談してみてください。
きっと、今より前向きな選択肢が見つかるはずです。